8月も中旬になりましたがまだまだ暑いですね☀
今回はそんな暑い日に食べたくなるかき氷の話をしたいと思います。
みなさんはかき氷がはたしていつから食べられているのか、そしてそもそも
どうして『かき氷』という名前がついたのかご存知ですか??
さかのぼる事平安時代の中期、あの『枕草子』で有名な清少納言の時代から
食べられるようになったようです。
枕草子の中に・・・
「あてなるもの。(中略)削り氷にあまづら入れて、新しき金椀に入れたる。」
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「上品なもの。削った氷に甘葛(甘味料)をかけて、新しい金属製のお椀に入れたもの。」
という記述が残されています。
この歌が書かれた平安時代中期当時は甘い調味料は大変少なく、はちみつ・水
飴・あまづら(甘葛)は高貴な身分の者でしか口にすることができない貴重な食
材でした。
高級な氷に貴重な蜜をかけて食べるかき氷は、当時の貴族たちの中でも限られた
人しか口にすることのできない「あてなるもの」だったのです。
ところでかき氷の名前の由来ですが、昔は当然ですが冷蔵庫もなく
氷を作る技術もなく、冬場に出来たものを溶けないように「氷室」というところ
に保管していました。
氷室とは、氷を貯蔵するための専用施設のようなものです。日本では洞窟や地面
に掘った穴に茅葺などの小屋を建てて造ったと言われています。
そして冬の間に凍結した池や川から天然の氷を採取し、この氷室に入れて夏まで
保存していました。保存していた氷の一部分、つまり氷の欠けた部分を使って削
って作っていました。つまり「欠けた氷」から欠氷と呼ばれたのです。
とはいえ、「欠氷」ではなんだか欠陥商品のように聞こえてしまって
語感が良くないので、「欠」の部分をひらがなにしてかき氷となりました。
実は、『日本書紀』によりますと、仁徳天皇の時代には氷室があったそうです。
つまり氷自体は5世紀初頭仁徳天皇の時代である古墳時代から利用されていたこ
とになります。そんな昔から氷で涼んでいたとは驚きですね。
こうやって背景を知るといつも食べているかき氷も一段と味わい深く楽しめるの
ではないでしょうか。
熱いこの時期のお部屋探しで汗をかいたら歴史あるかき氷を食べて涼むのもいい
かもしれませんね。
次回は、この時期よくある冷たいものを食べることにより起こる頭痛とその対策
についてお話ししますのでお楽しみに!!